エンゲージメントコンサルティング
エンゲージメントが求められる背景
人的資本経営への意識の高まりにより、エンゲージメントを経営のマネジメント指標に設定する企業も増加しています。また、個人が働くうえでも、生き生きと働くことができるかということが重要視されています。 企業の持続的な成長や企業価値の向上においては、エンゲージメントの向上は重要な経営課題に位置付けられています。 企業と従業員の強い結びつきは、企業文化の構築やビジョンの実現に寄与します。したがって、エンゲージメントが高い状態を維持することで、企業の継続的な成長と競争優位性を確保することができます。
エンゲージメントとは?
エンゲージメントの定義
当社では「自社のビジョン・戦略に共感し、その実現に向けて熱意を持って自発的に貢献しようとする社員の意欲」を“エンゲージメント”と定義しています。
エンゲージメント向上のメカニズム
個人と企業には、距離感があるのが実情です。そこで、個人が所属するチームの存在が鍵となります。
所属するチームの文化・能力に基づき行動し(①)、チームの成果が高まると、“従業員体験”が増え(②)、エンゲージメントが高まります(③)。 エンゲージメントの向上は個人の熱量を上げ(④)、熱量から活気に満ち溢れたチームの雰囲気、すなわち風土に反映されます(⑤)。風土が触媒となり、チームの文化・能力を高めます(⑥)。
この好循環を回していくことで、エンゲージメントが高まっていきます。 これが我々の考える【エンゲージメント向上のメカニズム(=体験・感動の拡大再生産)】です。
エンゲージメント向上の活動サイクル
5つの活動サイクル
5つのエンゲージメント向上の活動サイクルに沿って、活動することが重要です。 エンゲージメント向上に向けて「ゴール設定」「現状把握」「課題設定」「打ち手の選定・実施」「効果検証」の5つのステップで実施します。
コンサルタントが伴走することのメリット
1. 客観的な視点と専門知識
弊社コンサルタントは外部からの視点を持っており、組織の内外にわたる広範な経験を有しています。
そのような幅広い経験から、客観的な視点でエンゲージメントの問題を評価し、解決策を提案いたします。
2. ベストプラクティス事例からの提案が可能
コンサルタントは他の企業や業界で成功しているベストプラクティスに精通しています。そのことにより、最新のトレンドや成功事例をもとに、エンゲージメント向上のための効果的な戦略や手法を導入いたします。
3. 分析と診断
弊社は独自のエンゲージメントサーベイを保有しており、診断結果からデータを分析し、組織の課題や強みを明確に把握することができます。この分析をもとに、具体的な改善点や戦略を導き出し、実践的なアクションプランを策定いたします。
また、弊社のサーベイで診断していなくても、他のエンゲージメント診断の結果をもとにデータを分析して、組織の問題や課題を抽出し解決策のご提案もいたします。
4. ステークホルダーとのコミュニケーション
弊社コンサルタントは、ステークホルダーとの効果的なコミュニケーションを担当いたします。 組織内での異なる視点や問題・課題を把握し、それに基づいて改善策を適切にお伝えいたします。
コンサルタントの導入効果
5つのサイクルごとのコンサルタント導入ケース
1.ゴール設定
【ありがちなケース】
ありたい姿について、意見が発散してしまい1つに定められない。
【コンサルタント導入の場合】
コンサルタントが幹部ヒアリング等を実施させて頂き、ありたい姿を整理致します。
【ありがちなケース】
エンゲージメント向上の取り組みについて1年後の姿しか描けない。
【コンサルタント導入の場合】
コンサルタントが、ありたい姿の実現に向けた中期的(3~5年後)までのロードマップを作成・ご提案を致します。
2.現状把握
【ありがちなケース】
アンケートを実施してみたが、何をどう分析していいかわからない。
【コンサルタント導入の場合】
エンゲージメントの状態・先行指標・遅行指標に基づいて結果をご報告し、またメカニズム上のボトルネックを特定します。
3.課題設定
【ありがちなケース】
診断結果を分析してみたが、課題を設定することができない。
【コンサルタント導入の場合】
診断結果から傾向やボトルネックを特定し、課題仮説をご提案します。
4.打ち手の選定
【ありがちなケース】
特定した課題に対して、個別施策のみとりあえず実施
【コンサルタント導入の場合】
対象や予算感に合わせて、中長期的なアクションプランを作成いたします。
【ありがちなケース】
特定した課題に対して、どんな打ち手を打ったらいいかわからない
【コンサルタント導入の場合】
今ある単発の施策だけ打てばエンゲージメントが向上するかというと、残念ながらそうではありません。エンゲージメント向上させたい対象者を明確にして、網羅性のある打ち手の中から選択することが大切です。
その際、課題解決の流れの中でどこにあたるかを考慮して、中長期的な視野を持って打ち手の検討を行っていきます。
5.効果検証
【ありがちなケース】
1年に一度のエンゲージメント診断のみ実施している
【コンサルタント導入の場合】
打ち手実施後の効果検証と定期的なエンゲージメント診断での定点観測を実施し、効果検証を行います。
【ありがちなケース】
施策を実施しているが成果が出ているか分からない
【コンサルタント導入の場合】
向上施策の打ち手を打ったらすぐにエンゲージメントスコアが上がるのかというと、必ずしもそうではありません。弊社コンサルタントが入ることによって、「行動変容仮説」と「期待行動仮説」の点から見ていきます。
「行動変容仮説」とは、「打ち手」を検討する際に想定した行動変容(質・量)を十分に創出できたかどうかを検証する指標です。
打ち手の内容が浸透し、行動として表れているかを検証するため、打ち手実施の3-6か月後に、効果検証を行っていきます。
そして、「期待行動仮説」とは、その行動が結果・会社の成果に結びついているかどうかを見る指標です。
つまり、エンゲージメントスコアが高まったか、当初設定したゴールに達成できたかを測る指標といえます。
こちらは、打ち手実施後の1年後など、定期的に実施するエンゲージメント診断で効果を検証します。
コンサルタントがサポートするポイント
エンゲージメント向上のプロセスは継続的な取り組みが必要です。
コンサルタントが組織の特定の状況・状態に合わせた戦略を展開して、継続的なサポートを提供することで、より持続可能で効果的な結果を生み出すようにサポートさせて頂くことが可能です。
また、コンサルタントとしてサポートさせて頂くポイントは下記の通りです。
1.お客様のエンゲージメント向上の活動サイクルにコンサルタントが伴走
エンゲージメント向上の活動サイクルに沿って、人材育成・組織開発等、ヒューマンキャピタル分野全般に長けたコンサルタントがお客様の活動に対して伴走いたします。
2. 中長期的な持続可能性
エンゲージメント向上は一時的なものではなく、長期的な取り組みが必要です。 コンサルタントは短期的な成功だけでなく、将来的な持続可能なエンゲージメント向上の戦略も考慮いたします。
3. 従業員の参加
エンゲージメント向上の成功には、従業員の参加と協力が欠かせません。 コンサルタントは従業員とのコミュニケーションを通じて、彼らの声や意見を取り入れることが重要です。
4. 継続的なモニタリングと評価
コンサルタントが提案した改善策や戦略の成果を定期的にモニタリングし、評価することが必要です。 変化の追跡と修正が継続的な成功の鍵です。