エンゲージメント向上の活動サイクル ③課題設定
課題設定
エンゲージメント向上についてはその原因となるボトルネックを特定することとが重要であり「ゴール設定」と「現状把握(診断・分析)」を行うことで課題を特定することができます。
課題設定の必要性
課題設定がなぜ必要か
企業としてエンゲージメント向上を目指す場合、「課題設定」は重要なステップとなります。 これは、具体的な目標を達成するために企業が取り組むべき課題や障害を特定し、それに対する戦略を構築するための基盤となります。
まず、現状把握を行うことで、自社の社員や顧客など関係者のフィードバックやエンゲージメント診断をはじめとする客観的なデータを収集し、企業のエンゲージメントの現状を正確に理解することが可能です。この情報をもとに、エンゲージメント向上において優先すべき課題を特定することができます。
具体的な課題を把握することで、抽象的な目標を具体的なアクションに分解しやすくなります。例えば、社員のエンゲージメントが低い場合、具体的な原因を特定することで、効果的な改善策を講じることが可能です。これにより社員の稼働等も考慮し、効果的な取り組みを行うことができます。
さらに、課題設定は企業内外のステークホルダーとのコミュニケーションを円滑にし、共通の理解を築く助けにもなります。明確な課題設定は、関係者が目標に向かって協力しやすくなり、結果としてエンゲージメント向上に向けた取り組みが効果的に実施できます。
課題設定は企業がエンゲージメント向上を成功させるための手段であり、具体的な方針や戦略を策定する上で欠かせない要素と言えます。
また、課題設定することで進捗を確認し、評価するための基準が把握できます。 設定した課題に対する進捗状況や達成度を定期的にモニタリングすることで、問題が解決されたかどうかや改善が見られたかを客観的に評価できます。 これにより、課題の解決や目標の達成に向けて適切な調整をすることが可能となります。
よって、エンゲージメント向上の目的を達成するためには、具体的で明確な課題設定が絶対に必要となります。 これは組織全体の問題解決や目標達成に向けて的確なアクションを導くために欠かせないステップであり、その過程での進捗モニタリングも同様に重要となります。
コンサルタントが伴走してできること:本質的な問題
エンゲージメント診断により「❶What?(何が問題か)」、「❷Where?(どこで発生しているか)」は特定はできますが、「❸Why?(問題は、なぜ発生しているか)」は分かりません。
この「❸Why?」を把握することで、本質的な問題を特定することができ、有効な課題設定につながります。
「❸Why?」を把握するために、弊社コンサルタントは定性調査で『社員の生の声』を聴き、本質的な問題を特定して課題を設定します。
社員の納得度を高めるためにも定性調査がとても有効です。
よくありがちな望ましくない事例として、前段の現状分析で問題を把握した後、すぐに解決策に向かってしまうケースがありますが、弊社コンサルタントが伴走することによって「なぜ問題が発生しているのか」という本質的な課題を抽出・設定し、解決策に結び付けることが可能となります。